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2025.11.12

【コラム】うちの魅力、伝わってる?学生に届く採用広報とは

「エントリーが思うように集まらない」
「学生が説明会に来てくれない」
そんな声を耳にするたびに感じるのは、
採用の成果を分けるのは“発信の質”だということです。

最初に確認していただきたいのは、
「企業の魅力をどう伝えるか」よりも、
「どう表現すれば学生に届くか」を徹底的に考えること。

採用活動の第一歩は、「見つけてもらうこと」「選ばれること」です。

いまはSNSや採用サイト、動画など発信手段が増えた時代。
だからこそ、やみくもに情報を出すのではなく、
誰に・何を・どのように伝えるか」を丁寧に整理することが、採用成功への近道です。

💡よくある情報発信の落とし穴

説明会や会社紹介の場面では、次のような構成がよく見られます。

・ 製品紹介を淡々と話して終わる
・ 会社の成り立ちや沿革を丁寧に説明する
・ 福利厚生や休暇制度を詳しく説明する
・ 企業理念や経営者の想いを熱く語る

いずれも「誠実に伝えよう」という想いの表れですが、
学生の関心は、必ずしも企業が“伝えたい順番”と一致していません。

人事部長や経営者の方は、採用面接の場面を思い浮かべてみてください。
エントリーシートの内容を確認しながら、実際に知りたいのは
「この人はどんな考え方で仕事をするのか」
「自社の文化に合いそうか」
「成長の伸びしろはあるか」
そうした“人となり”ではないでしょうか。

エントリーシートの情報だけでは判断できないからこそ、
相手の言葉の選び方や表情、具体的なエピソードから
“その人らしさ”を感じ取ろうとしています。

学生も、説明会やホームページなどの限られた情報の中から、
「この会社で自分が活躍できるか」
「成長できそうか」
”その会社らしさ”を見極めようとしています。

つまり、会社紹介とは、学生との“面接”のようなもの。
伝えたいことを一方的に話すのではなく、
相手の関心に合わせ、わかりやすく、印象に残る形で伝えることが重要です。

🎯「誰に」ー伝える相手を具体的に描く

まず考えるべきは、「誰に向けたメッセージ」なのか。
理系学生と文系学生、都市部と地方、大学1年生と4年生では、
響く言葉も、関心のポイントもまったく異なります。

採用広報は「全員に好かれる」必要はありません
むしろ、自社に合う人にだけ届けばいい。

「どんな学生に興味を持ってほしいか」
「自社で活躍している人は、どんな価値観を持っているか」
を具体的に描くことが、発信の第一歩です。

ターゲットを絞るほど、メッセージは研ぎ澄まされ、届きやすくなります。

💬「何を」ー魅力を言語化し、選ばれる理由をつくる

学生が知りたいのは、会社の製品や福利厚生だけではなく、
「その技術が、社会のどんな課題を解決しているのか」
「どんな人が、どんな想いで働いているのか」。

メーカーや技術系企業であれば、
技術力の“凄み”と、それを支える人の力こそ最大の魅力です。
製品や実績を紹介するだけでなく、
その背景にある“挑戦”や“努力の積み重ね”を言葉にできるかどうかが鍵。

確かな技術が培われた会社の歩みやストーリーこそ、
学生の心を動かす“選ばれる理由”になります。

📣「どのように」ー届け方で印象は変わる

どんなに良い内容でも、「伝え方」で印象は大きく変わります。
学生が複数の企業説明会を聞く中で、記憶に残るのは、
言葉とビジュアルの一貫性を持つ会社です。

整ったデザインよりも、“温度感”のある発信が大切。
社員の表情、現場の風景、働く姿勢――
その一瞬にこそ、企業のリアルが宿っています。

完璧さより、「うちの会社っていいな」と感じた瞬間をそのまま見せること。
それが、学生の心に届く“発信の質”です。

🌱まとめ

採用広報は、単なる情報発信ではありません。
それは、会社で働く人たちの価値観や姿勢を映し出す、鏡のような存在です。

学生は、企業の理念や言葉の一貫性を敏感に感じ取ります。
「働く人の想い」と「会社の発信内容」が重なっている企業ほど、信頼が生まれます。

採用広報は、会社の“らしさ”を言葉と行動で伝える活動です。
会社の強みをどう見せるか、学生にどう届けるか――。
その整理と発信の積み重ねが、
「この会社で働きたい」と思ってもらえるブランドを育てていきます。

「誰に、何を、どのように伝えるか」を丁寧に見直すことから、
始めてみませんか?

つむぐラボは、採用から定着・組織づくりまで、
現場に寄り添いながら伴走する“人事の右腕”を目指しています。

企業の個性や強みを丁寧に整理し、
「学生に伝わる発信」を一緒に形にしていきます。

確かな技術と人の力がつむぐストーリーを、
次の世代へ、そして、より多くの学生へ。

採用広報の見直しや発信方法に悩んだときは、ぜひ一度ご相談ください。
貴社の魅力を言葉にし、“届く発信”を共に創っていきましょう。


👉採用広報の見直しや発信の工夫に悩んだときは、
 お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
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